2015年7月24日金曜日

ロサ・ムンディが仲間入り

バラ好きの方なら一度は聞いたことのある
「栄誉の殿堂入りのバラ」。

世界バラ会連合がほぼ3年ごとに開催する
世界大会で、投票により選出し表彰している
バラのことで、有名なところでは、「ピース」や
「グラハム・トーマス」などがあり、2015年には
「カクテル」が選ばれています。

最近知ったのですが、
上述のようなモダンローズだけでなく、
途中から(1980年代末から)
別途オールドローズも選ばれているんですね。

2015年に選ばれた「シャルル・ド・ミル」を含めて
今のところ11種が表彰されているようです。

※殿堂入りのオールドローズに関する情報が
  少なく、2015年選出の品種については
  世界バラ会連合のHPで確認しました。
http://www.worldrose.org/awards/oldhof/oldhof.asp

前置きが長くなりましたが、
そんなわけで殿堂入りのオールドローズに
興味を持っていたところ、ホームセンターで
タイミングよく「ロサ・ムンディ」を発見。
別名「ロサ・ガリカ “ウェルシコロール”」。
2009年に殿堂入りしています。

ボロボロで、半額セールをしていて
340円ほどで入手しました。
少しだけついていた葉もかなり虫に
やられていたので、取ってしまいました。

下のほうに見えるのは、
関係ない謎の植物です。

新芽が展開してきているので、
株自体は元気そう。

どんな花が咲くかは、ラベルをご参照ください。
濃いピンクと薄いピンクの
絞り模様が特徴的なバラです。

ところで、「ロサ・ムンディ」という名前について。

rosa mundi で調べると、rose of the world
(世界のバラ)と訳されているサイトが
多いようですが、どうもピンと来ません。

確かに、古くからある、美しいバラですが、
そこまで代表的な品種かというと…?

そこで、mundi(=mundus)を
ラテン語の辞書で調べてみたところ、
「the universe, the world」よりも前に、
「toilet-things, adornment」とあります。
(『Cassell's Latin Dictionary』)

adornment というのは、
「飾ること、装飾、装飾品」という意味だそう。

絞り模様が入っていることなどを考えると、
こちらの意味のほうが、もしかして近い??
うーん、どうでしょう。

何しろ、世界バラ会連合のサイトによれば
16世紀(1581年)以前からあるそうなので、
(この名前がいつ付いたのかわかりませんが)
本当の由来を知るのはなかなか難しそうです。
ラテン語もよく分からんし。

答えのないそんな妄想をしながら、
21世紀のマンションのベランダで
この栄誉あるバラを愛でたいと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。