2015年5月22日金曜日

国際バラとガーデニングショー レポート③(番外編)

2015年の国バラレポート、最後は
我が家にお迎えした新苗2つを紹介します。

ひとつ目はこちら。
「パヴィヨン・ドゥ・プレイニ」です。

名前の由来が知りたくて調べてみたところ、
スイスにプレニー・シャンベジーというところ
(Pregny-Chambesy)があるようです。

「プレイニ(Pregny)」の部分は、
いろいろなカタカナ表記があるようですが、
フランス語の発音としては「プレニ」もしくは
「プレニー」が近いような気がします。
(昔は違ったのかもしれないけれど)

「パヴィヨン(Pavillon)」というのはフランス語で
「家」とか「館」「小屋」といった意味だそうなので、
『プレニーの家』『プレニーのあずま屋』?
バラの名前としては、なんだか面白いですね。

余談ですが、
「Pavillon d'or」といえば「金閣寺」のことを指すようです。
そう聞くと大きな建物のことなのかな?と思いますが、
しかし我が家の仏日辞書によれば原義は「テント」で、
パピヨンつまり、「ちょうちょ」と同じ語源とのこと
(テントは蝶が羽を広げた姿に似ているからと)。
そうなると、「小屋」のほうが近い気もします。
もしくは、大きさより形が重要なのでしょうか。
ニュアンスがいまいち掴めません。

などと考えていたら、同じように由来について
考察されているブログ記事を発見しましたので
参考までにリンクを貼っておきます。
http://blog.livedoor.jp/antiquerosegarden/archives/983832.html

このバラの作出年は、1863年。
ナポレオン3世の時代(古い!)。
その時代、ジュネーブ州(つまりプレニー)は
フランス領だったという。なるほどーと思いました。

説明が長くなりましたが、そんなわけで
お迎えしたのがこちらの子です。
実はこのバラのことはまったく知らなかったのですが、
別のお店に開花株が売られていて、あまりの香りの
良さに、これはどうしてもお迎えしたい!と。

こちらがその開花株。
香りはダマスク香らしいですが、
本当にずっと嗅いでいたくなる香りでした。

ラベルにも書いてあったとおり、
花弁の表(内側)がピンク、裏(外側)が白の
リバーシブル。ギヨーのサイトを見てみたら
「フレンチカンカンのダンサーのよう」とあり、
確かに色だけでなく、ぎっしり詰まった花弁は
ダンサーの衣装を連想させますね。

たまたま(?)新苗を入手することができて
ラッキーでした。

もうひとつは、こちら。
「ジョアシン・アネ」です。

こちらはもう、写真と説明書きでひと目ぼれ。

普段は基本的には必ず開花株を見てから
買うかどうかを判断するのですが、
あまり見たことのない「ポートランドローズ」
にも惹かれ、樹高150cmには目をつぶり、
相方に怒られることも覚悟して購入しました。

1847年作出とありますので、
パヴィヨンよりもさらに古いですね。
今年は2015年なので、168年も前です。

ネットで検索すると「バラの家」さんや
「京阪園芸」さんで紹介(販売)されていますが、
我が家にあるバラ図鑑類には載っておらず
謎が多いです。

別名「グレンドーラ」とありますが、それで
画像検索すると全然違うものが出てきたり、
昔は「アマンダ・パテナウド」だった、という
記事もありましたが、本当に同じものかどうか
確認ができていません。(疑うようですみません)

そんな謎めいた(?)バラの新苗はこちら。
すでにつぼみがついています。

うち、ひとつは食べられて?いる模様。

どんな花か見てみたい…衝動を抑えて、
4つともすべて摘み取りました。

お店の方には、7号鉢に植え替えるように
勧められましたが(いきなり9号鉢にせず、と)、
7号鉢でも我が家には大きい…
ということで、もうひと回り小さい鉢に。

パヴィヨンと、

ジョアシン。

パヴィヨンのほうは、株元から2本、
シュートが伸びてきています。

枝先に新芽も伸びてきています。

暗・狭・乾の我が家でもうしわけないけれど、
元気に育ってくれるといいなあ。


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