ナナコバラが今年も咲いてくれました。
こちらは挿し木苗のうちのひとつ。
はっきりとしたピンク色に、
まるで桜のような花びらが印象的です。
写真撮影中に、また蜂(?)が。
どうも写り込みたいらしい。
こちらの苗は花色が濃いです。
なんだか花弁もがっしりしています。
こちらは、ふちだけ濃いピンク。
親株は、より淡い花色です。
日当たりの違いでしょうか。
いつものことながら、日陰でもたくさん咲いてくれます。
今年は、初めてのベニカのおかげか、
まだハダニにも悩まされていません。
そして、こちらも開花!
水挿しからの苔玉です。
さっそくつぼみがついたので、
摘もうかとも思いましたが、咲かせてしまいました。
花弁がくるっとなって菱形◇になっています。
ところで、ナナコバラ、というのは漢字で
「魚子バラ」と書くのだそうです。
(参考:購入時のラベル)
「魚子」で調べると、
彫金技法や「魚子織」などいろいろ出てきますが、
江戸切子の典型的な文様を「魚子」と呼ぶそうです。
(ナナコの語呂合わせから、7月5日が江戸切子の日に
制定されているくらい、代表的な模様のようです)
※江戸切子協同組合HPより
江戸切子について
http://www.edokiriko.or.jp/edo/edo.htm
「江戸切子の特徴」参照
魚子紋
http://www.edokiriko.or.jp/0705/nanako0705_setumei.htm
どうしてこのバラを魚子と呼ぶのか、不思議で
いろいろ調べているのですが、もしかして、
この苔玉のように、菱形に咲く様子を見て、
「魚子紋に似ている」と思ったのかな?と、
ふと思ったりしました。(そんなわけないか)
「ナナコバラは江戸時代から栽培されている」
という話の裏を取りたくて、名前の由来同様、
調べてみているのですが、調べ方が悪いのか
まだ有力な手がかりが掴めていません。
鈴木省三さんの『LA ROSE ばら・花図譜』や、
その再編集版である『ばら花図譜 国際版』の
「ロサ・キネンシス・ミニマ」の欄に以下の記述が
あります。
ロサ・キネンシス・ミニマ
コウシンバラのごく矮性の種で、ミニチュア・
ローズの基本種。(中略)花はピンクで、
八重咲き、花径は3~3.5cm、花弁数は
20枚前後。日本でナナコ(魚子)バラの名で
江戸時代から栽培されたのも、この系統の
自然実生の一つと考えられる。
『ばら花図譜 国際版』273ページ
今のところ現代の書籍でナナコバラについて
書かれているものはこれしか見つけられて
いないのですが、これを読むだけでもいろいろ
疑問が湧いてきます。
どうしてそう考えられるのか?
(花はまったく似ていないのに…)
江戸時代のナナコバラと、
いまナナコバラと呼ばれているものは
実は違うものなのか?
もう一つの疑問は、ナナコバラ=魚子バラ
という表記がもともとどこでされているのか
ということです。
バラの和名をまとめていらっしゃる
こちらのサイトを拝見しましたが、
はるまき版 バラの和名表
http://bitter.sweet.coocan.jp/contens/wamei/waframe.html
「な」の欄を見ても、
「七子薔薇」や「七子遊」、「斜子遊び」
という表記はありますが、「魚子」はありません。
ちなみに、上記の「ななこあそび」は
「七子薔薇」の異名らしいのですが、
説明には「紅千重最小輪」とあり、
いまのような一重咲きではないようです。
「紅千重最小輪」というのは、
ロサ・キネンシス・ミニマの説明なら
ありえるように思えます。
つまり、今ここにある情報だけですと、
我が家にいるナナコと、江戸時代のナナコは
別物のような気がしてなりません。
気長に調べつつ、
また何かわかったら報告します。
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